紛争の内容

お金を渡すとお金が増えると言われ、担当者に言われるままにお金を借りてお金を渡したり、携帯を購入して渡したりした。しかし、お金が返ってきたのは数回で、携帯電話もどこかに行ってしまったが、返済が苦しい。どうしたらよいかというご相談でした。

交渉・調停・訴訟などの経過

だました相手方は、行方がわからなくなっており、返金の請求をしても書類すら到着しない状態でした。この借金をどうにかしたいということでしたが、お金が増えるという可能性や、携帯電話の購入をして他人の譲渡をしたという関係、経済状況から再生をしていくことにしました。

本事例の結末

再生の申立てをするまでに、書類の準備などに時間がかかりましたが、再生の申立てをすることができ、また家計が安定していたため、儲け話ということもありましたが、再生委員が選任されず無事に再生計画は認可され、無事に手続きを終えることができました。

本事例に学ぶこと

個人再生を行う場合、安定した家計となることが必要です。家計簿の作成は細かい部分が多いですが、しっかりと管理することで、毎月の返済に必要な額や、得た収入内での生活をすることができます。債務整理手続き全般にも関わりますが、債務を整理して経済的に立ち直りを図る場合には、ご家族の協力は必須です。家族全員で借金の返済ができないまでに悩まれる前に、借入金の返済に困っている場合には債務を整理することを考えることが必要でしょう。

記事監修 代表・弁護士 森田 茂夫