紛争の内容
接待交際費などで多額の借金を追っていました。その他、住宅ローンも負っていました。すでに滞納することになってしまい職場にも借金の損害が明らかになり、弊所へご相談にきました。
交渉・調停・訴訟などの経過
お仕事柄、破産ができない事情があったため、当初は住宅ローンの支払いをしつつ返済をしていくことを検討していました。しかし、申立ての準備途中にご家族に不幸があるなどして状況が変わりました。
そのため、住宅は手放すこととし住宅は任意売却をし、その残額の債務とその他の債務について個人再生手続きをとることとしました。
本事例の結末
返済額は300万円まで減額されましたが、これを3年で返済をすることは経済的に非常に難しいところでしたが、会社も長年勤めており返済中会社を辞める可能性がないこと、会社を辞めなければ返済が可能な計画であることから、4年の返済計画を認めてもらうことができました。
本事例に学ぶこと
住宅は不要になったため、財産の状況からすれば破産も選択できるケースでした。しかし、長年勤めた仕事を辞めるわけにはいかず、返済金の捻出は大変なことであったと思います。任意売却手続きを経たため、申立てには時間がかかりましたが、その間に地道に返済金が毎月捻出できることを示すための材料をためることができ、認可決定がされたものと思われます。また、ご本人も返済をしていきやり直していくというお気持ちも伝わったものと思われます。申立までにはいろいろなリスクをご提示することにはなりますが、ご相談者の方に合った債務整理の方法を提案できるように努めておりますので、お悩みの場合にはぜひ当事務所へご相談ください。