依頼内容
Aさんは、病気が原因で49歳で仕事を辞め、借金の支払が困難となり、当事務所へ法律相談にいらっしゃいました。
Aさんの現在の債務は、大手の消費者金融Ⅰのみ1社で200万でした。弁護士がAさんから更に詳しく話しを聞くと、4年前に完済し現在は取引していない消費者金融Ⅱもあることが分かりました。
他にAさんからの聞き取りでは、ⅠもⅡも22年以上の連続した取引であることが判明しました。
手続きの方針、結果
そこで、当事務所で任意整理として受任し、受任通知を発送しました。この時点で、弁護士が窓口となるので、ⅠのAさんへの直接の借金の取立行為はストップとなりました。そして、ⅠとⅡからAさんの22年もの取引履歴すべてを開示してもらいました。
開示された2社の取引履歴を当事務所で利息制限法で引き直し計算したところ、Ⅰについてはおよそ580万の過払い、Ⅱについては、およそ2万の過払いであることが判明しました。
ⅠもⅡも任意の交渉では過払金を返還してくれなかったために、訴訟を起こし、返還を請求しました。Ⅰは、結局、訴訟外の和解をしてくれることになり、580万円の過払い金の返還を受けました。Ⅱは、訴訟においても全く和解の意思を見せず、判決となりました。判決が出ておよそ2ヵ月後、Ⅱから当事務所へ連絡があり、「判決の金額を満額支払いますので、強制執行は待って下さい」とのことでした。このようにして、結局Ⅱからも過払い金2万円の返還を受けることができました。
Aさんには、ⅠとⅡの過払い金から当事務所の報酬を差し引き、450万ほどをお返しすることができました。Aさんは、大変お喜びになり、「これからの生計の維持の足しになったし、安心して病気の治療に専念できる」とおっしゃっていました。