家計簿って何のため!?①

皆さんは家計簿をつけていらっしゃいますか?

「家計簿ってメンドくさい…」「細かい作業って苦手で…」「何を書いたらいいか分からない…」そんなお声も多いことと思います。

実は、家計簿も、目的によって書くべき項目が変わってきます。
そして、裁判所を通した債務整理(破産・個人再生)の場合には、裁判所から家計簿の提出を求められますが、これにも目的があります。

まず、「本当にどうしても借金の支払ができない状態か」を調べるという目的があります。

したがって、月々の収入から、必要な生活費(家賃・水道光熱費・食費etc)等を引いた余剰金額を出すことが重要になります。
ですから、月々のお金の出入り(収入・支出)を正確に把握しなければならないのです。

個人再生の場合には、さらに「毎月の余剰金額から、再生計画に則って債権者に支払をし続けられるか」ということが重要になりますから、この余剰金額という数字が正確である(毎月必ず一定金額が余る)必要がとても高いと言えます。

次に、「お金がどこかに隠されていないか」を調べるという目的もあります。

もし、月々の収入から生活費を引いた余剰金額が5万円あるのに、お財布には1万円しか残っていない場合、差額の4万円はどこかに消えてしまっています。
それが例えば誰かにあげてしまったとか、浪費に使ってしまったとか、ヘソクリとして隠していたとかという場合には、本当は「支払ができない状態」ではないかもしれません。このようなことを調べる意図もあるのです。

最後に、「自分と自分の家計を見直してください」という意味があると考えられます。
 
破産にしろ個人再生にしろ、手続が終わった後も人生が続く限り、お金を稼ぎ使う活動が続いていきます。繰り返し支払いができない状態に陥っていては、自立した生活を成り立たせることは困難です。

したがって、家計簿をつけることで、自分と自分の経済状況を見つめ直す機会を与え、今後の人生に活かしてもらおうという意味があるのだと考えられます。

皆さんも、目的を考えながら、家計簿をつけてみませんか?