債務整理についてのポータルサイトに注意

昨今、あらゆる情報がインターネット上にあふれ、専門的な情報にも容易にアクセスできるようになりました。債務整理についてもその例外ではありません。
しかし、その内容は玉石混交であり、時には誤った情報が掲載されているものがあるため、注意が必要です。

最近見つけたサイトを例にあげますと、
「弁護士のところに相談に行って、自己破産の方法を先に示す弁護士は悪徳弁護士だ。まずは、ブラックリストに載らない(今後の借入に影響がでない)任意整理の方法によるのが当たり前だ。破産手続はとても楽な手続であり、弁護士が儲かるため、やたら破産を薦めてくるのだ。だから、○○(いくつか司法書士事務所や法律事務所が掲載)に頼むのが良い。」
などと掲載されていました。

まず、任意整理、すなわち、弁護士や司法書士がが、各金融機関・カード会社に対し、毎月の支払金額の減額、支払期間の猶予、利息・遅延損害金のカットの交渉を連絡した段階で、その債務者はいわゆる信用事故を起こしてしまっているわけですから、当然ブラックリスト(CIC・JICC等の信用情報機関)に載ります。
任意整理であれば何も問題がない、という説明は誤ってます。

次に、破産申立手続にあたっては、多くの資料を揃えねばならず、債務者にも資料の提出・家計簿の記入・情報の提供・これらを踏まえた申立書の作成、など決して楽な手続などではありません。ましてや、その後、破産管財人がついた場合には、さらに手続は複雑となります。

任意整理をすることが間違いとは言いません。調整しながら、借りたものを何とか返していくということはもっとも望ましいといえましょう。
しかし、債務者によっては、そのようなことが非現実的な方も多くいらっしゃいます。任意整理で一時しのぎをしても、抜本的な解決にならないことが多いのです。そうすると、遅かれ早かれ破産手続をしなければならないのに、むやみに任意整理のための報酬を弁護士や司法書士に支払うことになっているのです。

インターネット上の情報を鵜呑みにせず、まずは弁護士のところに相談に行き、納得のいく説明を受けてください。
納得がいかなければ、破産手続きの依頼をしなければ良いだけです。

弊所では、債務整理については無料で相談を受けています。まずはご相談下さい。