事案の内容
会社員としての収入の他、自営として訪問診療マッサージの業務を受託している方が個人再生を申立し、兼業の状況、収入の評価や履行可能性が問題となったため、再生委員として当事務所野田が選任された事案です。
手続などの経過
再生委員選任後、申立人と代理人と打合せを行い、兼業の状況、収入の安定性などを確認するための資料、そして、履行可能性で問題となった点についての資料提出を求めました。
その後、継続して収入状況を確認し、副業も含めて安定した収入があるとの認定を行いました。
本事例の結末
債権者の提出した金額に債務者から異議が出されましたが、その後は問題なく進む見ました。
そして、履行可能性もあると判断したので、認可の意見書を提出し、裁判所からも認可決定が出ました。
本事例に学ぶこと
本件では、兼業の状況の報告が不十分な点があったことから、再生委員から代理人弁護士に弁護士に報告を求めました。
申立代理人は、疎明できる資料を準備しておくことが必要です。
弁護士 野田泰彦
