依頼内容

親族が経営する会社の運転資金のため、夫婦それぞれが順次借入れを行い、月々の返済が収入ぎりぎりになってしまった、夫は債務整理に対する抵抗感が強いため、自分の債務だけでも多少なりとも整理できないかとのご相談でした。
夫婦そろっての債務整理をお勧めしましたが、それは難しいとのことであり、給与からの返済原資が見込めたため、奥様の任意整理の代理人として受任しました。

方針・事件処理の結果

利息等が高い消費者金融、カード会社4社に対して任意整理を行うこととしました。
債権者に通知を発送し、分割払いの交渉を開始しました。
これまでの利用期間が長く、返済も滞りなく行っていたため、比較的長期の返済に応じてくれる債権者が多くありました。
結果として、1社は40回の分割に留まりましたが、その他は70回以上の分割に応じていただけました(いずれも返済中の利息はカットしていただきました)。

本事例に学ぶこと

以前と異なり、債権者が任意整理で元本をカットしてくれることはほぼなくなりましたので、任意整理のメリットは将来利息カット及び返済期間の延長というところになります。
債権者はそれまでの返済状況等をみて受け入れる条件を変化させますので、任意整理を行う際には債権者との信頼関係というものが重要になってくるかと思います。