昨今景気が悪くなり、自営業の方の経営も厳しい状況にあると思います。
数年前から多い案件が、自営業者の方が、住宅ローンを組んでいて、住宅ローンの支払いが厳しくなり、
消費者金融や銀行系のカードローンなどから、住宅ローンの支払いや生活費を借りいれして、
借金が膨らんでしまったという案件です。

住宅ローンの支払いが出来なくなってしまったことや、今後の業績を考え、
自分で不動産屋さんに頼み、自宅を任意売却して、住宅ローンの支払いに充てたうえで、
破産をしたいと相談にいらっしゃる方もおります。
しかし、住宅ローンの支払いが大変だけど自宅を残したいとご希望される方がほとんどです。

この場合・・・

自宅を残すには、住宅ローン特別条項付き個人再生を行うのですが、毎月の一定の収入があることが必要になります。
自営業者の方は、毎月毎月の売り上げが異なります。
しかし、自営業者の方でも、住宅ローンを支払いかつ消費者金融等への返済が毎月出来て(裁判所によって減額された金額です)、
生活が出来るくらいの収入があれば、理論的には再生が可能です。

ただ、裁判所の方からは、売り上げの実績や予定・かかる経費の実績や予定などを報告する必要があります。
帳簿をきちんとつけていると明確なので、自営業者の方が、きちんと帳簿をつけてくれていますと当方も事件処理が進めやすくて助かります。

自宅が残せるのかどうかご不明な方は、弁護士などの専門家に相談することをお勧めします。